町の本屋の現実
朝、7:30起床。
昨日の気持ちの萎え(取次B社にていねいに、詳細に「難しい」と言われたこと)は、まだすごく胸のなかに残っており、ふて寝していても、1時間に一度は目覚めてしまう始末。最近、ほとんど、まとまった眠りなし。
ただ、何回か見た夢のなかで、一度、ぼくの「たられば書店」で初めて本が売れた夢を見た。その場所は、まさしく古民家を改装した「たられば書店」の2階で、なぜかぼくは寝間着姿なのだけど、薄い80円の雑誌が3冊と、値段の付いていない子ども用の電車のおもちゃを親子連れがレジに来てくれた。
そこには、以前、バイトしていた古書店の面々が手伝いに来てくれており、先輩のMさんが「はやくそのおもちゃの値段をつけろ」と急かせるのだった。
夕食の準備、部屋の片付け、洗濯を済まし、15:30すぎ、家を出る。
まず向かったのは、京都・ガケ書房。
とても良い古書店(本屋)だった。
POPも少なく、自己主張の少ない方法で、でも、どんどん欲しい本がある目に入ってくる。新刊をどのようにして配本してもらってるのかが気になるものの、店員さん(山下さんはおられなかった)に声をかける勇気がなし。
その後、元パルナ書房の久野敦史さんをゲストに呼んだ「勁版会(けいはんかい)」@ウイングス京都へ。
内容は「町の本屋の現実と戦後日本出版業界」といった感じのもの。
参加者は、久野さん、Aさん、ぼくを含めて、10名ほど。内容びっしり、2時間、話っ放しの久野さん。そして、その後、懇親会でも、いろいろと話させていただいた。
参加者のなかには、昨日、ていねいに、詳細に「難しい」と言われた取次B社で、大阪支店アシスタントマネージャーの肩書きを方もいて、いろいろと恨みがましい思いもあったけれど、「私どものマーケティングは、ほぼ間違いはありません」ということばも、きょうのぼくは、なんとか「聞き流す」ことができた。もちろん、真剣に受け取ってる自分もいるけれど、聞き流さないと「やってらんない」のだ。
祇園四条から、最終の京阪淀屋橋行き急行に乗って、1時AM前帰宅。
この時間の「古民家」を見てみようと、立ち寄ろうかと思ったが、駅からの道中、その手前で、じゅうぶんにさみしく閑散としていて、人っ子ひとり歩いていなかったので、わざわざ確認するまでもなく。