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たられば書店 (仮称) 開業日誌

大阪・守口市に「まちの本屋」(たられば書店[仮称])を開こうとする試み

すべからく、こと、山本大介と申します。
大阪府・守口市近辺で本屋を開業しようと思っています。(今のところ)屋号は「たられば書店」。
日頃忘れてしまいがち/あきらめてしまいがちなこと、「もし、…し『たら』/きっと、…す『れば』」を叶えられそうな場所をつくりたいと思っています。

普段は4才の男の子の父親であり、現役「主夫」です。

いま、どんな本屋が求められているのか? ぼくはどんな本屋がしたいのか?
書店業にはほぼ就いたことのない、ずぶの素人ですが、そんなぼくが考え、実行する記録です。
※2014年12月以降、ずいぶん更新停止していましたが、再開しました。(2016.2.25~)

にちじょうごともちらほら書いています。にちじょうと本(屋)は地続きだと信じているので。



純なもの

 昨日(11/20)、本籍地のある兵庫・加東市より、古物商申請許可に必要な書類のうちのひとつ*1、「身分証明書」が届く。
 「住民票の写し」、大阪法務局でもらってきた「登記されていないことの証明書」、そして「身分証明書」。
 これで、あと、警察で様式をもらった「誓約書」や「略歴書」を記入し、それから、建物登記簿謄本(固定資産税の通知などでもOKだと言われた)、「見取図」を作成すれば、とりあえず古物商許可申請はできる状態になった。

 きょうの午後、M不動産のYさんより電話。
 先日(11日)に提出した「入居申込書兼保証委託申込書*2」、それから、大家さんに提出したお店のコンセプトのようなもの*3を見た大家さんからの反応は、「契約に向けて前向きに進めよう」との話。良かった。
 家賃(値下げ)やフリーレント(家賃発生までの猶予期間)の件も、どうやら大家さんは了承してくださったらしい。
 Yさんの話では、今回の大家さんは、どうやら、書店関連の経験(書店を経営されていたのか、書店の物件を持っていたのか)の持ち主らしく、「書店業界はきびしいけれど、それでもお店を開かれるというのなら」という良心的な反応で、いろいろと条件を呑んでいただけたようだ。
 こういうことって、あるのだな。
 Yさんとの話では、今後は、先日(11日)行った、K工務店の見積もり&第2弾の図面が上がってくる予定の、来週前半にでも「一度、契約に向けて打ち合わせをしましょう」ということになった。

 16時すぎ、京都に向け出発。車中で、堀部篤史街を変える小さな店?京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。』読了。
 出町柳駅から市バスに乗り、銀閣寺道で下車。念願の「古書 善行堂」へ。
 店に入ると、いきなり講談社文芸文庫ちくま文庫がズラリと並んだ棚が目に入り、一気にクラクラ。
 その後、お客さんの出入りがあり、なかなかお声を掛けづらかったのだけど、安岡章太郎・編『私の文章作法』、青野聰『猫っ毛時/鳥人伝説』、それからリトルプレスの宮井京子・編「本と本屋とわたしの話7」、松田友泉・編/トマソン社・発行「BOOK5 2017/8 No.13」をレジに持って行った際に、店主・山本善行さんに「実は、今度、守口で本屋を開きたいと思っているんです」と、細々と声を発する。
 善行さんの第一声は「モリグチ!」というもので、どうやら、善行さん、我が守口にも長く住まわれたことがあるそうで、今はなき府立守口高校出身(ひとつ後輩が、岡崎武志さん)で、何か少し縁のようなものを感じた。
 その後もいろいろとアドヴァイス下さり、名刺交換までしていただく。「なんでも相談に乗りますので、いつでも連絡ください」と古本ソムリエの善行さんから、もったいないおことばまで。
 「この(書店業界にとって)苦しい時代、ひとりだけ飛び抜けようというのはだめで、みんなで盛り上げていかないと」とも仰っておられたのが印象深かった。

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 善行堂を後に北上し、19時すぎ、ガケ書房着。
 「早川義夫トーク&ライブ『ぼくら本屋のおやじさん』」に参加。
 「ぼくら本屋のおやじさん」というイベント名は、もちろん、永遠の名著『ぼくは本屋のおやじさん (就職しないで生きるには 1)』(晶文社の<就職しないでいきるには>シリーズ①→ちくま文庫)をもじってつけられたもの。
 イベント参加費・3,500円は、少し高いように思えたけれど、きょうだけお店で使える500円OFFチケットをもらえて、ずっと気になっていた『Pen (ペン) 2014年 12/1号 [もうすぐ絶滅するという、紙の雑誌について。]』を購入。

ぼくは本屋のおやじさん (就職しないで生きるには 1)

ぼくは本屋のおやじさん (就職しないで生きるには 1)

Pen (ペン) 2014年 12/1号 [もうすぐ絶滅するという、紙の雑誌について。]

Pen (ペン) 2014年 12/1号 [もうすぐ絶滅するという、紙の雑誌について。]

 19:30、早川義夫さん&ガケ書房の山下賢二さんの対談がスタート。
 対談は『ぼくは本屋のおじさん』を読んだ山下さんから早川さんへの質問というかたちで進んだ。
 「早川書店」の成り立ち、伝説のバンド・ジャックスから本屋への転身したとき、そして、また歌い始めることを決めたときのお話、それから、もちろん、「街のふつうの本屋」時代の苦労話、本屋を閉店する日のお話。
 「『いらっしゃいませ』と『ありがとうございました』のなかに、小さいけれど、シアワセがあった」と話される早川さんの声は、どこか浮き世離れした、でも、つねに、強く「純なもの」と向き合ってこられた生き方が現れていたように思った。
 最後の質問コーナーで、ぼくは、これまたとても緊張したけれど「今度、本屋を開こうと思っています。そのなかでは、いろいろなことがあって、くじけそうなので、申し訳ありませんが、ぼくを応援してください!」と発言させてもらった。
 そうすると、早川さんは「ぜひ、やってください。応援します。まずじぶんの好きな本を置いて。それからは、好きな本を並べるために、出版社と直接やりとりすればいいですよ」と言ってくれた。
 そういえば、その前に訪れた善行堂の善行さんも「お客さんの求める本を置くことも大切だけど、まずは、じぶんの好きな本を並べてみることが大切」と言ってくれていたことを思い出して、その偶然にハッとなる。
 山下さんからは、「どうして本屋をやりたいと思ったんですか?」と逆に質問され、「息子が生まれたこと、息子に父親が働く姿を見せたいこと。そのためには本(屋)しかないこと」と答えた。
 そして、休憩時間。
 山下さんから、「(取次となかなか契約できないと言っていたけれど)今は、取次もギリギリで、新規開業にはとても慎重になっている」ことを教わる。「また、いろいろと相談に乗ってください」と、ここでも名刺交換。山下さんの名刺に「店主」とあることがとてもうらやましくなった。ぼくの、たられば書店の名刺は、まだ「店主予定」。
 その後、早川さんのライブ。
 ぼくは、恥ずかしながら、ジャックスも聞いたこともなければ、早川さんソロの歌声も、きょう初めて聴いた。
 でも、その歌声と、奏でられる和音と、歌詞の「純」さに、たじろいだ。こんな歌を唄っている人が、まだいるんだ、そんな感想ももった。こんな歌を唄う人が「本屋」をやっていた、ということが、なぜかとても勇気づけられて、ぼくは(勝手に)応援されている気がした。「父さんへの手紙」という歌が、ぼくとしては、やっぱり心にジーンときてしまう。
 ライブ終了後、そのまま帰ろうかと思ったけれど、やっぱり、早川さんのサインが欲しくて、『生きがいは愛しあうことだけ (ちくま文庫)』を購入。
 「早川書店」時代の、藤原マキさん画のブックカバーも特典でもらえてうれしかった。

 あと、ガケ書房にショップカード(チラシ)が置いてあって、気になったのは、「町家古本はんのき」。
 名前は聞いたことがあったお店だけど、チラシを見て、まさしく、たられば書店のコンセプトと同様、町家(長屋)を改装して営業されている模様「訪れなければ」と思う。

I LOVE HONZI

I LOVE HONZI

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 帰り道、先日(10/17 *4)の隆祥館書店でのイベント「町には本屋さんが必要です会議」Vol.16@大阪」の二次会で少し話した人が、ぼくを見つけてくれて、声をかけてくれた。
 その後、また銀閣寺道から市バスに乗り、出町柳駅
 三条や四条からは、3連休を前にした「赤ら顔」の人が大勢乗ってきた。
 車中は、津村記久子ワーカーズ・ダイジェスト (集英社文庫)』を読む。
 けっこうあっという間に守口着。きょう一日何も食べておらず、空腹だったので、駅前の松屋に入って、牛焼肉定食。
 0時すぎ、帰宅。

 明日は、先々週(11/8 *5)に引き続き、内沼晋太郎さんの「これからの本屋講座〈第2期〉」(2回目)。
 横浜まで馳せ参じる。
 すでに課題(「あなたがいつかやりたいとイメージしている「本屋」に現時点で一番近いと思われる「本屋」、あるいは一番興味がある「本屋」について、調べてA4用紙にまとめる)は、提出してある。ぼくが選んだ本屋は、いろいろと迷った末に「ブックスふかだ*6」にした。

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