すずなり会、初参加
先週末は、公私ともに(いや、ぼくに「公」なんてないのだけど)、いろいろと刺激を受けた日々だった。
3/6(日)。
午前中からお昼過ぎまで、息子の保育所のクラスのひとりの女の子が、今年度末で引越するため退所することになり、大日にある「割烹 どん」でお別れ会。参加者は、大人・子ども合わせて、総勢40名ぐらいで、賑やかな2時間。
お別れ会終了後、その足で、谷町四丁目にある「シェアオフィス常盤ソース」で行われた、第14回「すずなり会」に初参加(15時~)。
「すずなり会」とは、『ミドリさんとカラクリ屋敷 (集英社文庫)』などの著作がある、ノンフィクション作家・鈴木遙さんらが中心になって起ち上げた「関西を中心に仕事で本に携わっている若手編集者・作家・書店員らのネットワーク」で、ぼくと鈴木さんの出会いは、2013年8月に隆祥館書店主催で行われた、コミュニティデザイナー・山崎亮さんのイベントで、たまたまワークショップのとき同じグループに居合わせた(参照)ことから始まり、ぼくが書店開業に奔走していることを知って、2014年12月に鈴木さんから「すずなり会」に誘っていただいていたのだけど、ご存知のとおり、ぼくはまさに2014年12月から「凹み期」に入っており、これまでメーリングリストを読ませていただいていただけで、残念ながら、実際の会合に参加することはなかった。
- 作者:鈴木 遥
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: 文庫
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その日の参加者は、鈴木さんのほかに、兵庫・伊丹市在住で、さまざまな出版サービスを手がけていらっしゃるTさん、某法人で機関紙や広報誌の編集を担当されているIさん(ぼくと同じ守口市民!)、そして、ぼくの4人で、和やかに、且つ、とても刺激的に、お話ができた。
話題は、最近、台湾へ行ってこられたというTさんの「台湾の出版・書店事情」レポートで、恥ずかしながら、中国・北朝鮮は少し置いておくとしても、韓国や台湾など、東アジアの出版・書店は日本のそれに比べて「質量ともに劣っているのではないか」と思っていたぼくは、Tさんの綿密な「取材」報告や、持ち帰って来られた資料などを見聞きして、度肝を抜かれた。台湾では、大手流通(取次)に頼らない、独立系出版社や独立系書店が日本よりかなり充実しているようで(台湾政府もそれを支援しているようだった)、そのレベルの高さに驚嘆。Tさんが台湾で知り合った書店員の女性(日本語も堪能らしい)が、今度来日(来阪)するというので、「それは、ぜひ話を聞いてみたい」ということになる。
空腹になったので、19時ごろから、場所を中華料理・珉龍(本町橋店)へ移動。
まずは乾杯しようと、ぼくと鈴木さんは生ビール、TさんとIさんはレモンサワー、ライムサワーを注文されたのだが、そのコップのロゴが「新潮文庫のロゴ」(参照)にそっくりで驚いた。あと、もっと驚いたのは、いちばん最初に注文した珉龍オススメメニュー・ジンギスカンが運ばれてきて、さぁ、食べようとお箸を伸ばしたとき、そこにいた4人中3人が左利き(右利きはぼくだけ)だったこと。
結局、夕食だけのつもりが、終電近くまで、ゆっくり・じっくり、大阪・関西の「本をめぐる状況」など、いろいろお話し、ほんとうに刺激的な時間だった(ぼくは、ひとりでお酒を飲み過ぎたことを大反省)。
その後、同じ守口市民のIさんといっしょに、地下鉄で守口駅まで帰ってきて、まだどうしても話し足りなかったぼくは、Iさんにお願いして「もう1軒行きましょう」と駅周辺を見渡すも、日曜の深夜に空いているお店も少なく、コンビニでお酒とおつまみを買い、守口市役所の花壇の隅に座って、2時AM近くまで、今度は「守口の」(かなりローカルな)本をめぐる状況について、ゆっくりお話させていただいた。
鈴木さんはじめ、「すずなり会」の皆さん、ありがとうございました。今後とも「たられば書店」を、どうぞよろしくお願いいたします。