たられば書店 (仮称) 開業日誌

大阪・守口市に「まちの本屋」(たられば書店[仮称])を開こうとする試み

すべからく、こと、山本大介と申します。
大阪府・守口市近辺で本屋を開業しようと思っています。(今のところ)屋号は「たられば書店」。
日頃忘れてしまいがち/あきらめてしまいがちなこと、「もし、…し『たら』/きっと、…す『れば』」を叶えられそうな場所をつくりたいと思っています。

普段は4才の男の子の父親であり、現役「主夫」です。

いま、どんな本屋が求められているのか? ぼくはどんな本屋がしたいのか?
書店業にはほぼ就いたことのない、ずぶの素人ですが、そんなぼくが考え、実行する記録です。
※2014年12月以降、ずいぶん更新停止していましたが、再開しました。(2016.2.25~)

にちじょうごともちらほら書いています。にちじょうと本(屋)は地続きだと信じているので。



想定外

 朝5時AMすぎ、就寝、7時すぎ起床。
 きょうの息子は、先週まで入院していたM病院に通院後、保育所へ登所。
 いつもなら、妻といっしょに出かけるのに、きょうは、ぼくと出かけるということが、妻が仕事に発つ間際になって現実味を帯び、息子、大いに愚図る。
 妻が仕事に発った後も、15分くらい部屋で泣き叫び続け、手足をバタバタ地団駄、地団駄。ぼくがしびれを切らせて、玄関から出て行く素振りを見せたら(ほんとはきちんと話して、抱いてあげて、納得させたかったけど無理)、息子はものすごいスピードで追いかけてきて、エレベーターホールのガラスにぶつかりそうになった。
 それからも玄関先で、「靴下がじぶんの思うのと違う」だの、保育所の着替えやタオルを入れて持って行く袋が「アンパンマン列車のでないといやだ」の、その袋のなかは「コップとタオルだけしか持ちたくない」だの言い続けるので、いい加減ぼくも愛想が尽きて本気で怒ってしまい、「勝手にしなさい!」と言ったら、シュンとなって、急に聞き分けのいい子になって、いっしょに手つないでM病院へ。
 M病院では、待ち時間、診察ともにそんなに時間はかからず、耳、喉、鼻ともに、順調に回復してるとのこと。
 先日から、ずっと鼻水が出ているのだけど、それはやはり「ただの鼻風邪」だと言われ、また、入院中に比べて「聞こえづらく」なったように思うのも、耳にはチューブもきれいに入ってるし、鼓膜の張りも出てきているし「問題ないので気のせいではないか」、とA先生。
 M病院での診察は、きょうでとりあえず終了。
 地域のかかりつけ医のK耳鼻咽喉科への「お手紙」を書いてもらい、それを持ってK耳鼻咽喉科に診察に行って、今後の治療はK先生の指示に従うようにとのこと。来週にでも通院してみることに。
 約1年後、鼓膜のチューブを抜くことになる予定。
 病院を出て、ウロウロと息子は寄り道しながら、保育所へ。
 教室では、ちょうど、おやつのはじまる時間だった。運動会の歌と、朝のあいさつが見れて(聞けて)、ぼくは少し得した気分だった。

 帰宅後、取次との契約を相談するため、ダメ元で電話をかけてみることに。
 先週(9/24)、ある大手取次に電話をかけたところ*1、「(大手)取次は、月商300万以上見込める書店となら新規契約を考える余地はあるのだが、あなたが始めようとしている店だと、150万も難しいと思われ、まず取次との契約は難しい」と言われ、諦めつつあったのだが、日本出版取次協会の「会員ページ」を見て、まず、大阪に本社のあったD社に電話をかけた。…が、D社店は、学習参考書や問題集などを専門に扱っている取次で、一般書や雑誌などは取り扱っておらず、残念。
 次に、誰もが知ってる大手取次B社のホームページを見て、「書店経営をお考えのお客様」と書かれた問合せ番号(東京03)に電話をかけ、「大阪の守口という場所でで新規出店したいと考えているが、それにあたり貴社と契約をしたいのだが、相談に乗っていただけるだろうか」というような内容を告げると、予想では「あっさり断られるはず」だったのだが、電話口に出たNさんは、いろいろと話を聞いてくれ、「では、いずれにしても、1週間以内に、大阪支社の担当か、私から電話をかけます」と言ってくれたのには、驚いた。
 それから、日本出版取次協会の「会員ページ」で初めて知ったE社(大阪支社)の代表電話にかけ、同じようなことを告げると、こちらも話だけは聞いてくれ、「少なくとも1ヶ月以内には電話をします」と言ってくれた。2社とも、約15分ずつぐらい話をじっくり聞いてくれたので、電話をかける前の「緊張」はなんだったんだろう? と少し拍子抜けしたのだが、もちろん良い返事が返ってくるとは限らない。期待はするものではない、とじぶんに言い聞かせる。
 E社で電話口に出てくれたTさんは「契約に際しては、売上が見込めるか、保証金がどうかというお金の話もあるが、何よりもまず、我が社と取引してもらってる近隣の書店の意見が大事になってくる」と言われ、そういうものなのか、と思ったりもした。

 午後、また違う取次に電話をかけようかと思ったが、やっぱり緊張してしまってかけられず。
 パソコンに向かっていたら、明日リノベーションの打ち合わせをしにいくK工務店のTさんからメールが届き、「資料届きました。社長にも転送して確認したところです。明日お待ちしております」とのこと。昨夜(というか、今朝)、明日の打ち合わせのために、守口・本町の「古民家」と、旭区の「ぐりーんまん」の写真をExcelで整理し、それをPDFにしてメールしておいたので、その返事。
 その後、17時前の息子の保育所のお迎えまで、伊達雅彦『傷だらけの店長: 街の本屋24時 (新潮文庫)』を読む。先日読み終えた木村俊介『善き書店員』とはまったく逆向きな書店員(店長)の日常の一コマ一コマ。これが、書店員の現実か! と思い、少し滅入る内容だったが、こういう側面ももちろんあるのだろう。いや、こういう負の側面が書店員のしごとの大部分かもしれない。

傷だらけの店長: 街の本屋24時 (新潮文庫)

傷だらけの店長: 街の本屋24時 (新潮文庫)

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