たられば書店 (仮称) 開業日誌

大阪・守口市に「まちの本屋」(たられば書店[仮称])を開こうとする試み

すべからく、こと、山本大介と申します。
大阪府・守口市近辺で本屋を開業しようと思っています。(今のところ)屋号は「たられば書店」。
日頃忘れてしまいがち/あきらめてしまいがちなこと、「もし、…し『たら』/きっと、…す『れば』」を叶えられそうな場所をつくりたいと思っています。

普段は4才の男の子の父親であり、現役「主夫」です。

いま、どんな本屋が求められているのか? ぼくはどんな本屋がしたいのか?
書店業にはほぼ就いたことのない、ずぶの素人ですが、そんなぼくが考え、実行する記録です。
※2014年12月以降、ずいぶん更新停止していましたが、再開しました。(2016.2.25~)

にちじょうごともちらほら書いています。にちじょうと本(屋)は地続きだと信じているので。



ぐりーんまん

 昨日(25日)は、夜になって、身体中の関節が痛み出し、熱っぽくなってきたので、妻が帰宅するなり、葛根湯とアリナミンを飲んで、眠りに就いた。
 夜中、汗をしっかりかきつつ、何度も目覚める。
 今朝、まだ熱っぽいものの、なんとか復調。良かった。
 昨日は、午前中、河内小阪の三井住友銀行(小阪支店)のUさんとの話の後、auにiPhone6への機種変更や料金プランのことで電話したり(2年前の10月に今のiPhone5に機種変更したのだけど、丸2年経って、いろんな値引きキャンペーンが終了してしまうことで、iPhone6にした方が、月々の使用料が安くなりそうだったので)。
 昼間にも一度電話したのだが、夕方、やっと「ブックスふかだ」の深田社長と電話がつながり、来週の月曜(29日)の午後、直接お目にかかって話をさせていただくことになった。どんな話をさせていただけば良いのか、週末のうちにまとめておかなければならない。

 きょうは、午前中、大阪R不動産で見つけた旭区の物件「下町のぐりーんまん」の内覧。
 大阪R不動産(アートアンドクラフト)のOさんと現地で10時に待ち合わせ。Oさんは「モヘッド」(フランスのバイク)に乗って現れ、なんだかそのときに、「この人とは、感覚が合うかも」と思ってしまう。
 「下町のぐりーんまん」は、旭区役所のすぐ前にある売買物件で、なんとも格安物件。家主さんと地主さんが別で、旧法借地権の関連で地代として26,000円/月が必要だけれど、内装はきれいなスケルトン状態。今、ぼくのなかで候補物件第1位になっている守口の「古民家」だと、内装のリフォーム(リノベーション)代だけで、この物件が買えてしまうかもしれない。その意味では、内装のリフォームをしたうえで、毎月10万円の家賃を払うことにヒィヒィ言うよりは、だいぶ助かるような気がする。
 ただ、問題は、旭区、という場所だ。
 これは、内覧をしながらOさんに向かって話していて、改めて気づいたことなのだけど、ぼくが、こうしてサラリーマン生活を辞めて、本屋を開こうと思ったのは、何より、息子に(目に見えない「カイシャ」ではなく)父親のしている仕事を見せながら育てていきたい、と思ったからで、そうなると、守口と旭区はいくら隣町だとはいえ、「保育所に迎えに行って、ぼくの本屋で息子が過ごしながらそのまま妻の仕事帰りを待つ」ということはできなそうだ。
 それから、もうひとつ。守口という場所に、新たな「文化」発生を担う一人になりたかったということもある。正直、守口は、今、とても魅力の少ない町になってしまっている。住む人は、大阪市内に仕事に行って、寝に帰るだけの町。休日も、大阪市内に遊びに行くか、イオンに買い物に行くか。それをなんとか変えたいという分不相応な企みがあって、それをぼくが開く本屋が、なにか一役買えないかと、そう思っている。
 「下町のぐりーんまん」は、とても魅力的な物件で、まだ申込みを見送ったわけではないけれど、この物件、そして、Oさんという人が担当者だったことで、上の2つのことを改めて思い出したのは、大きな収穫だった。ぼくは、もちろん、「まちの本屋」として「成功」はしたいけれど、ジャンジャン儲けたいわけではなく(本屋は儲からない、というのは、明らかだ)、本屋を通して、息子、そして守口の町の人々の「役に立ちたい」、ぼくが生まれ育った場所(ほんとうに生まれ育ったのは、隣の寝屋川だけれど)に「恩返し」をしたい、そう思って、サラリーマンを辞めたのだった。ただ、本屋がやりたいわけではなかった。

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「下町のぐりーんまん」の2F。窓に指す陽光と、そこから見える街路樹の緑がとても良かった。

 「下町のぐりーんまん」内覧の帰りに、M病院に寄って、息子のかんぽ保険を請求するための入院手術証明書を受け取りに。その足で、守口北本通郵便局で、請求手続き。
 午後からは、生活クラブ生協大阪の11月の地区活動(ライフプラン講座)のチラシ印刷と配送してもらうための仕分け。
 夕方、保育所に息子を迎えに行き、公園でお菓子とパンを食べさせた後、18時すぎ、息子とともに「子どもを守る守口市民の会」主催の「秋の署名学習会」の会場である中央公民館へ。会場設営の準備を、息子も手伝って(邪魔して)くれた。19時前、息子を託児部屋に預け、会場に座っていると、息子を迎えに来てくれていたはずの妻が会場に来た。「託児担当の先生が、お母さんも勉強していき!」と言われたのだという。
 21時前、3人で夜の守口の町を歩きながら、帰宅。遅くなったけれど、託児部屋でたくさんの子どもたちといっしょに遊んだ息子の興奮は冷めておらず、目がランランとしていた。22時すぎ、息子、就寝。

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